アフリカの経済とトレンド

アフリカの最近の経済パフォーマンス

2014年の成長および中期的展望 

2014年のアフリカの経済成長は3.9%で、2013年に記録された3.5%をわずかに上回り、世界経済の成長率である3.3%より高いものでした。前年4.7%の成長率だった東アフリカが、エチオピア、ルワンダ、タンザニアの成長にけん引され、7.1%という最も高い成長率でした。

アフリカは、西アフリカでのエボラ熱の流行、コモディティ価格の低迷、財政の脆弱性など成長を阻害しかねない逆風を経験しているのにもかかわらず、(地域や諸国間で大きなばらつきが見られましたが)高い復元力を維持しています。中期的な展望は依然として明るく、特に低所得および脆弱な国内状況を抱えた国々の成長が、逆風から生じるリスクを考慮しても、2015年、2016年では、それぞれ4.5%、5%と見込まれています。


実質GDP成長率 

2014年のアフリカの国々の平均経済成長率は3.9%で、地域や諸国間で大きなばらつきが見られましたが、2013年に記録された成長をわずかに上回りました。主に、内需、自然資源・インフラに対する投資、農業部門での拡充、および好調なサービス業などがアフリカの成長をけん引しています。相対的には、アフリカの成長は、3.3%の世界経済の成長、西アジアの2.9%、ラテンアメリカおよびカリブ諸国の1.2%より高くなっています。

しかしながら、アフリカの成長は、世界の新興市場・発展途上経済における4.4%成長よりも緩やかなものです。中国のような世界をリードする経済のパフォーマンスは、アフリカおよび世界経済の成長に密接な関わりがあります。2014年に、中国の成長は7.4%で、アフリカでの中国の役割は同国の影響力の高まりを反映するものです。


地域別のパフォーマンス 

前年4.7%の成長率だった東アフリカは、エチオピアの10.3%、ルワンダの7%、タンザニアの7.2%の経済成長にけん引され、大陸中最も成長著しい地域となり成長率は7.1%でした。

西アフリカ地域の一部での紛争の継続、エボラ熱の流行、石油価格の下落などにもかかわらず、前年に5.7%の成長率だった西アフリカの経済パフォーマンスは堅実で、コートジボワールが同地域では最高の8.3%の成長を記録するなど、平均6%の成長でした。ナイジェリアは、GDPリバランスののち、同国GDPを2倍の5,490億米ドルにし、6.3%の成長率を記録しました。

中央アフリカ諸国では平均5.6%の成長があり、特にガボンなど非石油部門の拡張や、軍事動乱などに対して相当な回復力があることを反映しています。この地域の成長は8.9%で、コンゴ民主共和国の農業生産、インフラ投資、鉱業生産の高まりに支えられています。

南部アフリカの成長は2013年に記録された3.6%から2.7%へと鈍化しています。これは、同地域で最大で最も影響力のある経済機構である南アフリカが、引き続き大きな諸問題に直面しており、2013年の2.2%から1.5%へと成長率が下がったことが要因です。同地域の他の国々の成長率はこれよりもかなり高いものでした。

北アフリカは前年の落ち込みから引き続き回復途上にあり、平均成長率は2013年には1.6%でしたが、2014年には1.7%でした。


マクロ経済のパフォーマンス 

インフレ率は前年の7.0%から7.2%へと上昇し、比較的堅調である一方で、特に石油純輸出国において財政・経常収支が悪化しています。石油からの収益の悪化は石油輸出国の多くで財政緊張を招き、2013年には3.3%だった赤字が5.7%へと広がり、財政バッファーが減少し、政策対応の範囲が制限されています。(特に中国からの)外需の低下と相まってコモディティ価格の低迷による輸出収入の低下が、アフリカの経常収支の悪化をもたらしています。アフリカにおける経常収支の平均赤字は2013年の対GDP比2.2%から3.7%へと増大しています。


外部からの資金調達 

2014年のアフリカへの外部からの援助資金流入額は、対2000年比でおよそ4倍の記録的な2,000億米ドルへと増加しました。海外直接投資(FDI)は、2013年の572億米ドルから604億米ドルへと増加しました。中所得国がこの恩恵を多く受けており、これはアフリカ系移民のプロフィールの違いを反映したものです。アフリカ系移民からの送金は、アフリカへの海外資金流入の中で最大の資金源となっていて、10%以上増加し、671億米ドルに上りました。

一方、政府開発援助(ODA)は552億米ドルと見込まれていて、2013年の558億米ドルよりわずかに減少しています。このような減少は2000年に始まった傾向を反映していますが、ODAが依然としてアフリカの低所得国への外部からの援助資金流入として最大の単一の資金源であることには変わりありません。