アフリカ開発銀行グループ

アフリカ開発銀行(AfDB)グループの包括的目標は、域内加盟国(RMC)の持続的経済開発及び社会的進歩を促し、その結果として貧困の削減に貢献することです。持続的経済成長の実現を目指すアフリカ大陸の努力の中心にあるのは貧困撲滅です。こうした目的を達成するため、当行は域内外のリソースを活性化し、動員することで投資を促進しているほか、加盟国の開発に向けた活動を支援するため技術面と財政面で援助を提供しています。


2012年の概要

アフリカ開発銀行グループは2012年に総額42億5000万UAの貸付を承認しました。これは2011年の57億2000万UAを大きく下回る額です。2011年の承認額の増加、そして2012年の減少の大部分はアラブの春を受けたものです。チュニジアやモロッコといった国では、経済の負担を軽減するため2011年に多額の緊急支援が必要とされました。

モロッコについては引き続き2012年も7億5400万UAの貸付が行われましたが、これは2011年に承認された3億5500万UAの倍以上の額です。一方チュニジアへの貸付額は、2012年に同国に対し設定された貸付枠に伴い減少しました。エジプトに対する支援をめぐる協議には未だ決着が付いていません。他の中所得国(MIC)(2012年に減少したのは主にAfDBを通じた貸付)は、借入額を増やしませんでした。

アラブの春以外の要因として考えられるその理由は、コモディティブームを背景とした各国の財政状態が改善した結果、差し迫った資金調達需要が無かったということです。その他、重債務貧困国(HIPC)を対象に当銀行グループが行っている債務免除プログラムでも支援額が大幅に減少しました。2012年の承認総額のうち、36億UA(84.7%)が貸付及び無償資金援助という形で提供されました(2011年は41億3000万UA、72.5%)。その他、6億5090万UA(15.3%)が債務免除、民間部門における資本参加、特別基金への分配に充てられました。


2012年にはAfDBを通じた貸付の承認額は20億8000万UA(承認総額の48.9%)と、2011年に比べ約44.0%の減少となりました。一方、アフリカ開発基金を通じた承認額は18億9000万UA(全体の44.4%)と前年比で3%増加したほか、ナイジェリア信託基金(NTF)を通じたものは1410万UA(全体の0.3%)と前年比で30%増加しました。また、特別基金は前年比で43%増加し2億6900万UA(全体の6.3%)となっています。